ただし、私はこっそり「ソリタレスコープ」と読む。ソリタレスコープ。
「ソリタレ」の出自を紹介しておこう。私は大学でまがりなりにもバンドサークルに所属していた。サークルで一等下手なギターだったけど、まぁ一応在籍していたには違いない。で、自分の腕前を皮肉って「Solitaire」という単語を自分の1人バンド名にしていた。「1人遊び」である。別に誰も聞いてないでしょうが、というわけだ。
当時はまだWindowsも3.1が登場したばかりで、ソリテアという単語はまったく知られていなかった。
誰だったかなぁ? サークルの先輩が(H先輩だった気がするけどうろ覚えなので、あえて名を秘す)、「ソリタレ」と読んだものである。直接聞いたわけじゃなくて、たぶんN先輩が教えてくれたのだ。「あいつ『ソリタレ』って読んでたよ(笑)」と。
大笑いしながら「いくらなんでも『ソリタレ』はないじゃないですか」とツッコミを入れる一方で、妙に面白いリズムだと思ったのも事実である。それは他の人にとっても同じだったらしく、その後サークルでは「ソリタレ」という名称が微妙な定着を見せた。今では雑誌編集となったTも、よく「ソリタレ、ソリタレ」言ってたもんである。
この不思議なリズムはどこから来るのか。「エウレカ」とか「エゲレス」とか「エレキテル」とか(なんで頭に浮かぶのがエばっかりなんだ)そういうのと同じような変なリズム。外来語を無理にカタカナ表記してみました、というような。口の中で転がしているうちに、「ピカレスク」と同じような語呂を持っているように思えて、ちょっとスクをつけてみた。「ソリタレスク」。ほら、ここまでくれば、もう「ソリタレスコープ」まではすぐである。
……いや、まあ、キミの言いたいことも分かる。けどその、結局タイトルなんて勢いじゃろ?
結局、私は言葉のリズムに弱い。ということで。
※Solitairescope:blogの名前について - livedoor Blog(ブログ)より転載。